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月影慕情 月明かりが暗い部屋の中に零れ落ちている。 その部屋は机があり、本棚があり、クローゼットがあり、いくつか可愛らしいぬいぐるみや人形やLBXがある、ごく普通の女子中学生の部屋だった。 ただ一つ、普通でないものがあるとすれば、ベッドに寝転ぶ少女の姿。 眠っているわけではない。彼女は背中を丸め、ネグリジェの裾にその手を差し入れている。 「あ……んっ……」 その少女は愛しい人を脳裏に描き、自らを慰めていた。 年齢の割に発育した乳房と未熟な秘所を指で刺激する様は、期待される子どもの在り方とはとても一致しない。 白い肌はしっとりと汗ばみ、頬は熱く上気し、少女の淫らな興奮を表していた。 女陰の入口に触れるだけでは満足できず、中にまで指を挿し入れて、くちゅくちゅとかき回す。 それでも、まだ足りない。あの人には及ばない。 「はあっ、はあっ、はぁ……郷田さん………」 荒い息の合間に彼の名前を一人呟けば、言いようもない切なさが少女の心を満たしていった。 『月影慕情』 明くる日の朝。少女は昨晩の淫靡な面影など露ほども感じさせず、涼しい顔で通学路を歩いていた。 「おっはよー、ミカ!」 後ろから突然かけられた友人の声に、少女は振り向く。つややかな黒髪をまとめたツインテールが小さく揺れた。 彼女は三影ミカ。ミソラ第二中学校に通う普通の女の子だ。 「……おはよう」 いや、やはり普通…とは言えないかもしれない。 普通の女子なら、クラスの友人に元気よく挨拶されれば元気に返すのが当然だ。 だがミカは友人のアミに感化されることなく、マイペースに抑揚のない声で応える。 ミカは口数が少なく、表情も乏しい。初対面の人間であれば不機嫌だと受け取られかねない態度である。 だがアミにとっては慣れっこなことであるから、いつも通りミカの隣を歩き、彼女に話しかける。 「聞いた? 昨日、郷田が仙道と決闘したんだって! 河川敷で鉢合わせてLBXバトルになっちゃって、そのまま場外乱闘の大混乱!」 アミの口から郷田の名が出て、わずかにミカの表情が動いた。 普通でないミカも、同年代の普通の女子と同じように恋をする。 ミカは同じ学校の先輩、郷田ハンゾウに想いを寄せていた。 ミソラ二中の番長で地獄の破壊神とすらあだ名されるほど激しく暑苦しい郷田に、他人に不干渉を決め込むクールなミカが惚れた、というのはクラスでちょっとした事件になるくらいには意外なことであった。 この幼い恋に関してクラスメートたちの間で様々な憶測が飛び交った。一過性の熱病にのぼせているだけだとか、ミカが実はドMだとか、恋の理由は諸説あり定かではない。 ただ一つはっきりしているのは、ミカが郷田に尋常でなくゾッコンであるという事実だった。 「知ってる。応援しに行ったから、郷田さんを」 郷田の戦場であれば、正規大会でも非正規大会でもスラムでも強襲全翼機の中でさえも追って行くのがミカだ。 恋というものは実に恐ろしい。 アミたちは少しばかり呆れながらも、そんなミカの気持ちを知っていた。 だが、その心の奥深くまでは誰にも理解されていなかった。 「ふうん…相変わらずなのね、ミカも」 決して変わっていないわけではない。ミカの郷田に対する想いはわずかずつだが変わり続けている。 最初は背中を見ているだけで満足だった。LBXバトルを応援しているだけで幸せだった。 それが、ともにシーカーとして行動し、いくらか言葉を交わすようになってから、より多くを望むようになってしまった。 もっと一緒にいたい。いろいろ話をしたい。自分を好きになってほしい。抱きしめてほしい。キスがしたい。そして、もっと… そんな思いを馳せ、乙女の妄想に浸っているミカを、アミの言葉が現実に引き戻す。 「でも、郷田も仙道も協力して世界を救うために戦った仲間じゃない。なんで仲良くできないのかしら?」 「…人がそんな急に変われるわけないよ」 心がどんなに変わっていっても、行動を伴わせることは難しい。 それはミカも同じことで、想いがどんなに大きくなろうと、ミカと郷田の距離がそれ以上に縮まることはなかった。 もともとコミュニケーションが苦手なミカには、郷田に想いを伝えるなどといったことは不可能に近い。自分から話しかけることすら容易ではなかったのだ。 だからこそ、有り余る想いを一人抱え込み、毎夜自らを慰めるという馬鹿げた行為に及んでしまう。 こんな汚らしい自分を知れば、郷田はきっと自分を嫌う。 ミカも、そんな自分が何より嫌だった。 「変われたら、いいのに」 「……そうね」 賢いアミは詳しいことまではわからずとも、何となく察するところがあったのだろう。 ぽつりと零れたミカの独り言を肯定し、それきり黙った。 それから学校へ着くまで、二人とも言葉を発することはなかった。 退屈な授業が終わり、放課後になるとクラスは自然と解放感に包まれた。 しかしそんな他の生徒とは違い、ミカは授業中からずっと郷田に思考を絡め捕られている。 郷田への悶々とした想いだけでミカの心は積載過剰なのだ。 つまり授業に全く集中してないわけだが、それが毎日続くのだからミカの成績は芳しいと言えるものではない。 成績が落ちればLBXを取り上げられる。そうなれば郷田の背中を追うことすら叶わない。 (こんなんじゃダメ。私、変わらないと…) そんな時、隣のクラスのカズが慌てた様子で教室に押し入った。 「おい、みんな! 一中が殴り込みに来やがったぜ!」 お騒がせ男の報告に、教室の端々で不揃いなざわめきが起きる。 聞けば仙道が昨日の決着をつけに、わざわざミソラ二中まで乗り込んで来た、ということらしい。 二人のケンカ自体はそう珍しいことではないのだが、このクラスには人一倍正義感の強いバンがいる。 特にLBXを使ったケンカなど見て見ぬふりをできるはずもなく、矢も楯もたまらず首を突っ込みに行くのだ。 「大変だ! 郷田と仙道を止めないと」 「OK。いつも通りね」 「俺たちで止められるか自信ねーけど、行くしかないか。ミカも早く準備しろよ」 「行かない」 ミカはそれだけ言うと机に突っ伏した。 だがミカが郷田を見に行かないということは極めて異常なことであるから、カズとバンが不思議に思って、質問攻めにしたとしてもやむを得ないのだ。 「何だよそれ?! いつも郷田追っかけてるくせに、こんな時だけほっとくのかよ!」 「ミカ、もしかして具合でも悪いのか?」 どうして男というものは、こうも人の気持ちを考えようとしないのか。 行けば彼にもっと憧れる。もっと切なくなる。 少しでも自分を変えたいミカは、郷田との距離を置くところから始めたかった。 「何でもないよ…! 行かないったら、行かない」 「でも…」 まだ釈然としないバンたちに、アミが口をはさむ。 「…バン、カズ、私たちだけで行きましょ。無理しないでね、ミカ」 こういう時、気持ちを汲んでくれるアミはありがたい。 一方で言うべき時にはしっかり物を言ってくれる。ミカはアミのようになりたかった。 アミがバンとカズを連れて出ていくと、ミカは教壇の下に身を隠した。 人目に付くところにいれば、誰かにまた郷田のことで声をかけられるだろう。 こんなことで他人に干渉されるのは、もう嫌なのだ。 一人、また一人と生徒の気配がなくなっていく。 やがてたった一人取り残されたミカは、どうしようもなく惨めな自分に気付いた。 「馬鹿だな、私…」 自分はこうやって一人で閉じこもって、郷田と向き合うことすら避けようとしている。 結局変わりたいなどとは口だけで、本当は今の自分と郷田の関係が壊れるのが恐ろしいのだ。嫌われて、心が傷つくのが怖いのだ。 自己嫌悪で膝を抱え、動き出す気力もなく、ミカはそのままいつまでもうずくまり続けていた。 暗い闇の中、重たい身体を動かしたミカは周囲を見回して驚く。誰もいない学校がこうも寂しいものかと。 間抜けな話だが、あのまま眠ってしまっていたらしい。 遅くなる、と簡素なメールだけをCCMで家に送る。窓の外を見ればもう月が高く昇っていた。 月は太陽の光をその身に受け、それを照り返すことで自身を輝かせる。 それゆえ月明かりはとてもか細く、移ろいやすい。 だが幸いにも今宵の月は、昨日と同じく怪しく輝いていた。 だからミカは照明を灯さずとも、階段を下り、廊下を歩くことに何の不都合も感じなかった。 生徒用玄関までたどり着いたところで、ふと足を止める。そして左手奥へ向かって再び歩き出した。 (いるわけ…ないよね) 目指すのは郷田の教室3年1組。こんな時間まで郷田がいるはずはない。 しかし今日は郷田を見られなかったし、他の誰にも邪魔されない機会などめったにないのだから、少しだけでも郷田を感じたいと思っても無理はない。 見ていたいけど、会いたくない。矛盾した気持ちのまま教室に入ったためであろう。 扉を開いたその一瞬、ミカには郷田が見えたのだ。 「郷田さん…?」 だがすぐにその姿は消えた。 郷田のように見えたソレの正体を確かめるため、ミカはソレの見えた場所に近づく。 暗い机の森を抜け、教科書類の詰め込まれた郷田の座席に到達する。 ソレは郷田の上着だった。いつも郷田の背中にかかっている、シワだらけの長ランだった。 一切の虚飾もない無骨な姿は、まさに郷田そのものを表している。 もうすっかり冷たくなっているはずなのに、触れればあの人の熱が伝わってくる気がした。 ミカの身体には大きすぎるソレをマントのように羽織ると、郷田の温もりがミカを包み込む。まるで彼の腕に抱かれているようだった。 「郷田さんのにおいだ…」 恋に浸る少女というものは、常に夢見心地である。だからミカはこれが夢でも現実でも、もうどうでもよかった。 それとほぼ時を同じくして、同じように3年1組に向かう人影があった。件の郷田ハンゾウである。 しかも上半身に何も身に着けていない半裸状態なのだが、これには理由がある。 仙道の挑戦を受けて校庭に飛び出し、その時気合を入れるため上着を脱いで座席のイスに掛けた。 そこまでは良かった。しかし、バトルをバンたちに中断させられた後そのままスラムへ直行したために、上着の存在をすっかり失念してしまったのだった。 実はこの格好のまま帰ろうとしたのだが、「リーダー、サイテー!!」とか「郷田くんに警察の世話になってほしくないんだよお」とか「人生を棒に振る気でごわすか?!」などと言われて、しぶしぶ上着の回収に向かわされたのだ。 (ちなみにその3人は、薄情にも郷田を置いてさっさと帰ってしまった) もちろん施錠はしてあったが、1階廊下最端の窓の鍵が壊れていると知っていたのでそこから校内へ忍び込み、現状の通りだ。 「あーあ、まったくいい月夜だぜ」 夜の学校に侵入するという泥棒まがいのことをしている郷田は、自嘲気味に呟いた。 誰もいない静寂に、その呟きとカラコロ鳴る下駄の音が容易に溶けていく。 そう、誰もいないはずだった。だから郷田は教室の中の様子など一切気にせず、3年1組の扉を勢いよく開いた。 ミカには信じられなかった。というより信じたくなかった。 誰も来ないはずの教室に突然郷田が入ってきて、自分の方を凝視していることを。 なぜなら、ミカの今の姿はとても他人の目にさらせるようなものではなかったからだ。 あえて述べるならば、郷田の上着を羽織り、トップとインナーをまくり上げて胸を外気にさらけ出し、スパッツを降ろしてショーツ越しに机の角を股間に当てている状態だ。 月は残酷なまでに明るく、そのミカの姿の情報すべてを郷田に届けていた。 どうしよう、早く何とかしないと。 こちらに向かってくる郷田を見て、ミカは焦る。 だが混乱しきった思考では妙案が出るはずもなく、第一身体が硬直して身なりを整えることさえできなかった。 (もうおしまいだ…) 恥ずかしさのあまり、心臓の音が聞こえるほど眼前に迫った郷田を直視することもできず、ミカは耳まで真っ赤になった顔をうつむかせた。 「おい、ミカ。いったい何があった。どうしてこんな時間にこんなとこにいる」 「ごめん…なさい」 「何で謝るんだよ! どうしたって聞いてんだ!!」 腕をつかまれ、無理矢理上を向かされる。 そんなことを言われても、乱暴な語気で問い詰めてくる郷田に、ミカは謝る以外の選択肢をとれない。 泣きたくないのに涙があふれてくる。 「ごめんなさい…! ごめんなさい…!!」 「泣くな!! いいから俺の質問に答えろ!!」 「ごめんなさい…私、私…オナニーしてた…!」 好きな人に責められたことで自棄になったミカは、正気であれば決して口にしないであろうあられもないことを叫んでしまった。 「おなにい? なんだそりゃ」 「だから! 郷田さんのこと考えて…私、いやらしいこと…」 最後の方は羞恥心で声が小さくなり、消え行ってしまいそうだった。 全部言ってしまった。こんなことをして気持ち悪いと思われたに決まっている。 しかし、それに対する郷田の返答は、ミカにとって予想外のものだった。 「……よくわからんが、元気なのか。安心した」 「何言ってるの…気持ち悪くないの…?」 「何がだ? お前こそ気分とか悪くないか?」 「え…どうして」 「顔、赤いだろ。熱でもあるんじゃないかと思ったんだが…大丈夫そうだな。ミカが何ともないなら良かったぜ」 清々しいほどにニカッと郷田が笑った。 郷田は何もミカをとがめたわけではない。純粋にミカのことが心配で、つい言い方が荒くなってしまっただけなのだ。 ほっとして、ミカは発展途上の胸をなでおろす。その拍子、郷田の股間がテントを張っているのが目に入った。 年近い少女の痴態を目撃して何の反応も示さなければ、それこそその人間は男ではない。 「えっと、その…郷田さん、それ…」 「ん? ああ。たまにこうなるんだよ、朝とか。ほっときゃ収まる」 自慰の一つも知らない男だ。当然勃起のメカニズムなど知るはずもないだろう。 憐みすら感じて、ミカはおもむろに郷田のズボンのファスナーに手を掛けた。 すべてを郷田にさらけ出してしまったミカは、もう何も怖くなかった。 「苦しそう…私が治してあげる」 「うおっ、お前、何すんだよ!」 「これで治るの。すぐ楽になるから、任せて」 「そうなのか? なら頼む」 経験のないミカが郷田を満足させられる根拠などないわけだが、希望的観測も含めて、半ば騙したように郷田を納得させた。 ミカは大胆な手つきで、下着の中の郷田自身を露出させる。 初めて目にした男性器は、想像よりもずっとグロテスクで大きかった。 (わ…大きい…) だがこの程度のことで躊躇っている場合ではない。 剛直に快感を促すため、本やネットで得た知識を総動員する。 熱い幹に両手の白く細い指を絡め、リズミカルに擦り上げる。 浮き出た血管に柔らかな舌を這わせたかと思えば、小さな口で精一杯先端を頬張る。 ミカの指遣い、舌遣いは稚拙なものであったが、少女が自身に懸命に奉仕する姿はそれだけで格別なのだろう。時折ビクリと郷田のモノが震える。 「郷田さん、気持ちいい?」 「すっげーいい…だけど汚いだろ、そんなもん。腹壊しても知らねーぞ」 臭いし、苦いし、強烈な雄のにおいにむせ返りそうになる。でも 「郷田さんの…だから平気」 ミカの健気な態度に影響されたのか、口の中の重く熱い塊は、より一層密度を増す。 このまま出してもらってもいいが、どうせならもっと身体の中心に欲しい。 ミカが剛直から口を離すと、唾液と先走りが混ざり合って糸を引いた。 ミカは郷田を上目遣いに見上げる。小首をかしげる。人間を魅了し誘惑する小悪魔か堕天使のように。 「あの…ね、郷田さん。これ、セックスしたらもっと気持ち良くなると思う。私と…しよ?」 「セッッックスだあっ?! いやいやいやいや、今妊娠はマズイだろ!!」 どうやらセックスは知っているらしい。子どもを作る行為としかみなしていないようだが。 「大丈夫、初潮まだだから」 「しょちょー? なんだそりゃ」 「…セックスしても子どもができないってこと」 「へえ、そういう仕組みなのか。じゃあ、やってみるか」 郷田の性に関する知識の薄さと性行為への認識の軽さは異常である。授業を受け持った保健教師はたぶん泣くだろう。 一方でミカにとっては、望みを叶えるためこの上なく好都合であった。 ミカは机に敷いた郷田の上着の上に腰を下ろし、郷田と向き合う。邪魔なスパッツもショーツもすでに取り払った。 胸の高鳴りと舞い上がりそうになる気持ちを抑えながら、あとは郷田のなす行為に合わせればいい。 しかし、待てども郷田は動かない。まだ毛も生えていないミカの恥丘を見据えたまま、凍りついたように固まっている。 「……どこに入れりゃいいんだ」 こういう肝心なところで躓いてしまう郷田に不満がないわけではない。 それでもミカはそんな部分も含めて郷田のことが好きなのだ。 みっともないくらいに脚を広げ、愛液で潤う秘所をさらし、手に手を取って郷田の指をそこに導く。くちゅり、と情欲の音が鳴った。 「狭いな。入るのか?」 「入る…そういう風にできてるから」 無論、やはり根拠はない。だがどうしても郷田を受け入れたかった。 愛しい人とひとつになれるかもしれない。その期待と興奮でミカの心は満たされていた。 「来て…」 「おう。行くぞ、ミカ」 郷田のたくましいモノが近づいてくる。膣口に触れた。そして (え…?!!!) 一瞬の出来事で、何が起きたかミカにはわからなかった。 ただ待ち望んでいたはずのモノが、下腹部に不快な圧迫感を与え、自分を深々と貫いていることだけは理解できた。 そしてその存在を意識すれば、鋭い斬撃が身体中を切り刻み、鈍く重い衝撃がジンジン脳に響く。 まだ身体の出来上がっていないミカには、郷田は大きすぎた。 (痛い…! 何これ…死んじゃう…) セックスというものはもっとロマンチックで、心地の良いものだと思っていた。 愛する者同士、互いを想い合い、相手のすべてを受け入れ、身も心もひとつに溶け合う。 そんな理想とあまりにも程遠い現実を目の当たりにし、ミカの心は打ちひしがれる。 痛い、苦しい、気持ち悪い。好きな人との交わりがこんなものであるはずがない。 こんなの、もう、いやだ。 「うぅ…ごうださん…」 これ以上夢を穢さないため、ミカは中止を訴えようと声を絞り出した。 だが郷田はその訴えを無慈悲にも一蹴し、抽送運動を始める。 ミカと郷田のサイズ差は、ミカには苦痛を与えたが、郷田には快楽を与えた。 「ぁあっ、やあぁぁあっ!」 普段のミカからは想像できないほどの甲高い悲鳴が上がる。 肉がえぐられ、内臓がつぶされるような感覚は、ミカの小さな体では耐えられようもなかった。 もし第三者がこの教室を観測したとして、感じられるのは、女というには幼すぎる喘ぎ声、男の荒い呼吸、粘性の高い水音、肉がぶつかる乾いた音、発情した男女の猥雑なにおいだけであろう。 先ほどまで明るかった月には雲がかかり、その光は闇を晴らすには足りない。 だからミカが郷田の表情をうかがうことはできないし、ミカがいくら苦しもうと郷田が気づくこともない。 ただわずかに浮かび上がった輪郭は、肉食獣が非力な小動物を捕食する光景にも似ていた。 その性衝動に基づく暴力は、ミカがセックスに抱いていた甘ったるい幻想など簡単に吹き飛ばしてしまった。 (痛い痛い痛い! こんなの違う!! もうやめてよ、郷田さん…) 言葉を紡ぐことさえかなわないミカは、心の中で行為の終焉を願うことしかできない。 しかし獣が人間の思い通りになるはずはない。そう、目の前にいるこの男は「獣」だったのだ。 快楽をむさぼるため、野性のまま動く獣。 ミカは後悔していた。この獣に恋をしてしまったことを。 ああ、何を勘違いしていたのだろう。 いくら自分が想おうとも、獣が他人を想い返すことなどない。 この行為だって生存本能によるものにすぎない。そこに愛は存在しない。 自分が求めていたような甘く安らかな関係など、最初から到底無理なことだったのだ。 恋が冷めてしまったミカにとって、郷田とのセックスはもはや拷問でしかなかった。 生殺与奪のすべては郷田の手にゆだねられ、郷田が飽きるまで責め苦が止むことはない。 一方的に押し付けられる凌辱を、ミカは必死に堪えていた。 いっそ気を失えば楽になれるのだが、郷田はそれすらも許してくれない。 両手の並ならぬ握力で骨盤がえぐられ、性器同士の摩擦で粘膜が引き裂かれ、未成熟な子宮が断続的に押しつぶされる苦痛は、ミカの意識をなおさらその身にとどまらせた。 それに痛くて苦しくて仕方ないのに、膣はきつく収縮して郷田に喰らいつき、決して離そうとしない。 最奥を突かれるたび肺から無理矢理空気が押し出され、上げたくもない声を上げてしまう。 「ん…ぁあ…! ひっ…く、あっあぁぅっ!!」 のどがひりついて呼吸すらままならず、ミカは酸素を求めて口を必死にパクパクと開閉させる。 辛くて、悔しくて、涙がこぼれた。わずかに差し込む月の光が悔恨の雫に反射し、きらめく。 しばらくして、その光をとらえた郷田は、ほんの数秒だけ動きを止めた。 そしてその数秒の間に、ミカにとっては信じられない行動をとった。 郷田が何を考えていたのかはわからない。 嗜虐心にかられたが故かもしれないし、単なる気まぐれだったのかもしれない。 だが、確かに郷田はミカの唇に自らの唇を重ねたのだった。 つまりそれはキス、だった。 そしてたったそれだけのことで、ミカの幼い恋心は再び燃え上ってしまう。 (……! 郷田さん! 郷田さん、郷田さん…!) 今この瞬間、自分の手の届く場所にいてくれる郷田を離すまいと、ミカは脚を郷田の背中に、腕を郷田の肩に、舌を郷田の舌に絡める。 郷田の動きに合わせて、自らも腰を振る。 痛みが消えたわけではない。苦しみから解放されたわけでもない。 だが、人としての理性は、もう郷田によって壊されてしまった。 だからミカも、小賢しい余計なことは考えず、彼が欲しいという野性の命じるまま、彼を求めるだけだ。 愛がもらえないなら、自分からもぎ取ればいい。 そんな浅ましい自分自身を感じ、ミカはいやでも思い知らされる。 自分もまた、この人と同じ「獣」なのだと。 (郷田さん、もっと壊して…) 衝動に突き動かされる雄と雌の獣。 配慮など微塵もなく腰を打ちつけ合い、結合部からはじゅぶじゅぶと品のない音が立つ。 たとえ子をなさぬ生物的に無駄な行為だとしても、満たされる肉欲に悦ぶ。 他の誰も間に入らせまいと、互いに相手の身体に自分を刻み付けるよう強く深く抱きしめ合う。 徐々に、呼吸が速くなる。襲いくる奔流の中に、新しいなにかが芽生える。 もう少し、もう少しで未知の世界に手が届きそうなのに。 雄が一瞬身を震わせて、短く、低く吠えた。 途端、雌の中にほとばしる熱が注ぎ込まれる。 爆ぜる。蕩ける。溺れる。いろんな感覚がないまぜになって、頭の中が真っ白になった。 「ごうださん……だいすき…」 虚空に向けた小さな告白は、誰に届くでもなく、霧散した。 雲はすでに払われ、月は再びその輝きを夜空に取り戻していた。 月光の下、ミソラタウンの住宅街を行く影が一つ。いや、よく見れば二つの影がひとつになっていた。 あれだけ甚振られたミカが足腰も立たなくなったのは致し方ないことであるし、動けないミカを郷田が背負うことになったのも致し方ない。 ついでに述べれば、教室の後始末もすべて郷田がする羽目になったのだが、生来のガサツさから作業は尋常でなく困難を極めた。 また、鮮やかな赤い痕だの白濁したゾルだのがこびりついたチリ紙を教室のゴミ箱に捨てるわけにもいかず、今は上着のポケットの中だ。 せっかく回収した上着だが、どうやら明日は着られそうにない。 ともかく郷田におぶわれる形となったミカは、理屈抜きに幸せだった。 「悪いな、遅くなって。金があればタクシーでも呼べたんだが」 「優しいね、郷田さん。いいの、気にしないで」 郷田さんと一緒にいられる方がずっといいから。 どんなにこの身が痛もうと構わない。この心が傷つこうと構わない。 もう言い訳なんてしない。自分はこの人が好きだ。 ミカは何も言わずに、目の前の愛しい背中を抱きしめた。 「…あ、そーだ。そういや、この辺のタクシーってなあ…」 ちょっとした沈黙に耐えられなくなったのか、郷田は突如ミソラタウンのタクシー事情について話し始める。 システムと自動車需給の問題から入ったはずが、いつの間にかハードウェアとしての自動車の話になり、タクシーにとどまらず家庭用車両から特装車の構造にまで至っていた。 その知識量は、ミカの同級生である重機マニアのリュウですら及ばないだろう。 このように知的な話題を饒舌に語る郷田が初めてだったミカは、新たな彼の一面を発見した気がして嬉しかった。 もっとも、ミカにはモーターとバッテリー以外は馴染みのない単語ばかりで、内容に関してはまったく理解できなかったのだが。 「なんだか意外。郷田さんがLBX以外のことにも、そんなに詳しいなんて」 「まあなんっつーか、親父がそっちの仕事やってて、家でもいろいろ言うからな。嫌でも気にしちまうさ。門前の小僧ってやつだ」 口ではそう言っていても、父親のことを話す郷田の目が輝いていることをミカは見逃さなかった。 「お父さん、いい人なんだ?」 「ああ、厳しいけど自慢の親父だ。俺もああいう人間になりたい」 照れながら父親を誇る郷田の顔は、15歳の少年らしい将来への夢と希望にあふれた顔だった。 「でも甘いとこもあんだぜ? 試作機のハカイオーを俺にくれたりな。まさか戦闘データがCPU製品の演算処理モデルに使われるとは思ってなかったけどよ」 郷田は何の気なしに言ったつもりだろう。だが一般家庭とかけ離れた家庭事情を聞かされれば、疑念を抱かないものはいない。 ミカもまた、その一人だった。一つ、至った結論を尋ねる。 「…郷田さんのお父さんって、もしかしてプロメテウスの…?」 「社長やってるぜ、一応」 刹那、ミカの世界が一変する。自分と彼の人生の違いに愕然とする。 郷田がまた何かを話し続けているが、もうミカの耳には入らなかった。 郷田をずっと見てきたはずなのに、何も知らなかった、あまりにも狭い視界でしかいられなかったことをミカは思い知らされる。 彼は太陽のような人。熱く、まぶしく、男女の区別なくたくさんの人を惹きつける。 戦いでは激しく、人付き合いでは優しい。獣の野性と人の理性を兼ね備えた気高き王。 そうなるべくして教育され、現に今もその道への歩みを進めている。 対して自分はどうだ。自分本位で無愛想で、勉強ができるわけでもなければ、特別LBXが強いわけでもない。 いずれ彼は今以上に大勢の人の上に立ち、皆から愛される大人になる。 今の自分では彼に釣り合わない。一緒にいても彼の幸せになるはずがない。 好きなだけでは、ダメなのだ。 ならば、それならば、背中を追うのはもうやめにしよう。 この幼い恋は――捨て去ってしまおう。 「着いたぜ。ここでいいんだよな、お前の家」 ミカが思い悩んでいるうちに、二人の時間は終わってしまった。 もう何度悩んで、悩んで、悩みぬいただろう。だが、これできっと最後だ。 ミカは郷田の背中を離れ、なんとか立てるくらいには回復した足で、地面にすとんと降り立つ。 そしてここまで一緒にいてくれた郷田に、深い漆黒の瞳をもって向き合った。 「郷田さん、ありがとう」 思い出をいっぱいくれて。 誰にも見せたことがないほどの極上の笑顔を、ミカは郷田に向ける。 その笑みはとても愛らしく、心ならずとも郷田を狼狽させるには十分であった。 「お前、笑うと可愛いな…って何言ってんだ、俺。か、体、気いつけろよ! えっと…………じゃあな!」 それだけ言って、郷田は足早に夜の暗がりの中へ消える。 いつも見てきた背中が、大好きだった背中が遠ざかっていく。 それを見送るミカの目から不意に、ぽろぽろと光の粒が零れた。 「おかしいな…決めたはず、なのに」 笑って、お礼を言って、それでこの気持ちを終わりにするって決めたはずなのに。 もう、彼の姿は見えない。一人立ち尽くすミカの呟きが闇に響く。 「私、きっと変わるから。強くなるから。いつか隣に行くから…それまで待ってて…!」 月明かりは町を、ミカの世界を照らし続けていた。
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ストレングス(すとれんぐす) 概要 シンフォニアから登場したスキル。 素の攻撃力を上昇させる効果がある。 登場作品 + 目次 シンフォニア複合EXスキル ヴェスペリアストレングス ストレングス2 ストレングス3 ストレングス4 ストレングスT 関連リンク ネタ 被リンクページ シンフォニア EXスキルの一種。力を5%上昇させる。 殆どのキャラのLv1に設定されているが、ジーニアスとリフィルのみ、修得できない。 効果 力+5% タイプ S 修得者 ロイド:Lv1コレット:Lv1クラトス:Lv1しいな:Lv1ゼロス:Lv1プレセア:Lv1リーガル:Lv1 備考 - 複合EXスキル + 複合EXスキル 修得者 EXスキル名 組み合わせ ロイド EXアタック ストレングス+ディフェンド アピールアーマー ストレングス+アピール ハイスラッシュ ストレングス+パーソナル コレット マイペース ストレングス+アピール ハイスラッシュ ストレングス+ディフェンド クロスカウンター ストレングス+エターナル クラトスゼロス アピールアーマー ストレングス+アピール シバルリー ストレングス+スラッシャー ハイスラッシュ ストレングス+パーソナル しいな EXアタック ストレングス+ディフェンド アピールアーマー ストレングス+アピール ライフドレイン ストレングス+バイタリティ+ガードマジック メンタルドレイン ストレングス+スピリッツ+ガードマジック プレセア EXアタック ストレングス+ダッシュ アピールアーマー ストレングス+アピール ヴァリアブル ストレングス+クリティカル ハイスラッシュ ストレングス+パーソナル リーガル EXアタック ストレングス+ディフェンド アーマードブロウ ストレングス+ウェルガード ▲ ヴェスペリア 攻撃スキルの一種。キャラクターの素の攻撃力を割合で上昇させる。 1~4まであり、それぞれ5%、10%、15%、20%上昇させる。 1~3は全員修得可能だが、4のみ、ユーリしか修得できない。 ストレングス 分類 攻撃 LP 100 効果 物理攻撃力+5% 修得者 全員 備考 装備品の分を含めない 修得者 修得方法 ユーリ ツルギ エステル エペ ラピード タマハガネ+2α カロル ウッドモール リタ 鎖 鎖+1 ストレングス2 分類 攻撃 LP 200 効果 物理攻撃力+10% 修得者 全員 備考 装備品の分を含めない 修得者 修得方法 ユーリ ツルギ+1 エステルフレン スパイクシールド ラピード タケミカズチ嵐+1α カロル ヘヴィモール リタ クイーンウィップ クイーンウィップ+1α クイーンウィップ+1β レイヴン トランスブレイド トランスブレイド+1α トランスブレイド+1β ジュディス ウォーハープン+1α パティ ウラケーノ+1α ストレングス3 分類 攻撃 LP 300 効果 物理攻撃力+15% 修得者 全員 備考 装備品の分を含めない 修得者 修得方法 ユーリフレン フラムヴェルジュ エステル ロッド+1 ラピード アスラ+1α カロル グルグルドリルハンマー リタ デスコントラスト+2α レイヴン ストライクイーグル+1β ジュディス ロンギヌス パティ マーキュリアス ストレングス4 分類 攻撃 LP 400 効果 物理攻撃力+20% 修得者 ユーリ 備考 装備品の分を含めない 修得者 修得方法 ユーリ ガルムファング ストレングスT 攻撃スキルの一種。HPが最大値の75%以上の時、物理攻撃力+25%。 レイヴンがスナイプサイフォス+1αから修得できる。 分類 攻撃 LP 100 効果 HPが最大値の75%以上の時、物理攻撃力+25% 修得者 レイヴン 備考 装備品の分を含めない 修得者 修得方法 レイヴン スナイプサイフォス+1α ▲ 関連リンク フィートマーク フィートシンボル ネタ ストレングス(英:strength)とは、英語で「力、強さ、体力」という意味。 被リンクページ + 被リンクページ スキル:EXアタック スキル:EXスキル(TOS) スキル:さ行 スキル:アピール スキル:アピールアーマー スキル:アーマードブロウ スキル:ウェルガード スキル:エターナル スキル:ガードマジック スキル:クリティカル スキル:クロスカウンター スキル:シバルリー スキル:スピリッツ スキル:スラッシャー スキル:ダッシュ スキル:ディフェンド スキル:ハイスラッシュ スキル:バイタリティ スキル:パラメータスキル(TOX2) スキル:パラメータスキル(TOX) スキル:パーソナル スキル:マイペース スキル:メンタルドレイン スキル:ライフドレイン スキル:ヴァリアブル スキル:攻撃(TOV) スキル:武器防具共通スロット(TOD2) 武器:アスラ 武器:ウォーハープン 武器:ウッドモール 武器:ウラケーノ 武器:エペ 武器:ガルムファング 武器:ガントレット(TOV) 武器:クイーンウィップ 武器:グルグルドリルハンマー 武器:ストライクイーグル 武器:スナイプサイフォス 武器:スパイクシールド 武器:タケミカズチ嵐 武器:タマハガネ 武器:ツルギ 武器:デスコントラスト 武器:トランスブレイド 武器:フラムヴェルジュ 武器:ヘヴィモール 武器:マーキュリアス 武器:ロッド 武器:ロンギヌス 武器:盾(TOV) 武器:鎖 ▲
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【デッドリーステップ】 コマンド 判定 ダメージ 発生 G NH CH 相手ダウン中に 2LP+RK 下,ガ不 (ダウン攻撃) 16,48 114~131,176~178 +16~+18s +16~+18s +16~+18s 相手がダウン状態の時のみ出せるダウン攻撃。 発生があまりに遅く、確定状況は存在しない。 【デッドリーステップ ~キャンセル】 コマンド 判定 ダメージ 発生 G NH CH 相手ダウン中に 2LP+RK 直後WK 特殊 - B デッドリーステップをキャンセルして背向け状態になる。 使わない
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「知ってる?LBX塚でまた出たみたいなんだけど…」 ジェノックの寮「ダック荘」の居間で、翠色の凛々しい髪をした少女が一人のクラスメートに声を掛けた 「出たって、LBXの亡霊?」 声を掛けられたクラスメート…ツインテールの髪に兎のような鮮やかな赤い瞳の少女・波野リンコが聞き返す 「うん…」 「でも、あれの正体は猿田教官ってこの前…」 「私もそう思って猿田教官に聞いたんだけど、今回は違うって言ってるの」 どうやら以前も同じような噂が立っていたようで、その猿田という人物が一枚噛んでいたらしい 「うーん…じゃあ今夜、確かめに行く?」 「でもこの前はあんなに怖がってたのに…」 「この前が猿田教官なら、今回はきっと別の先生だって」 一度正体を知ったせいかリンコは妙に強気な反応で、話を切り出した少女・笹川ノゾミはやや困惑しているようだった 「…じゃあ今夜9時でいい?もちろん私も一緒に行くから」 「うん。ノゾミも一緒なら心強いよ。じゃあ今夜9時ね」 そう言って2人は別れ、それぞれ自分の部屋へ向かっていった そして約束の夜9時、ノゾミとリンコは寮を抜け出し、LBX塚に向かって夜道を歩き始めた 「やっぱり何か…出そうじゃない?」 「そ…そんな事言わないでよ!」 まだ途中にもかかわらず、恐怖を煽るかのようにノゾミが不安を漏らした それに対し、リンコは「正体は分かっているんだ」と心に言い聞かせながら遮ろうとする 「この階段を上ればLBX塚…」 目的の場所までいよいよ、という所まで来たようだ 「ここから見る限り、特に何もなさそうだよ?」 「でも、ちゃんと確かめないと…」 と、言葉を交わしながら2人は階段を上る 「やっぱりただの噂じゃないかなー」 「ちゃんと中も確かめて…!」 ノゾミが僅かに口調を強めて言う それに触発されたかのように、リンコは塀をよじ登り反対側に降り立った すとん、という着地音とともに中を歩き回る足音が聞こえてくる 「ノゾミー!やっぱり何も…」 と、リンコが塀の反対側に声を掛けようとしたところ、背後で着地音が鳴った その瞬間、2本の腕が後ろから伸びリンコの前で交差した 「ここにして正解だったね」 「え!?」 声の主はノゾミだった 困惑するリンコを、優しくもしっかりと抱き締めている 「ちょっ…ノゾミ!?何し…んむっ!?」 リンコは思わず声を上げようとする その口を塞ぐかのように、ノゾミは正面に回って自分とリンコの唇を重ねた 「んっ……ふっ…」 唇を重ねてくるノゾミは随分と嬉しそうな表情をしている 何が彼女を笑顔にしているのか気になり、リンコは自分の置かれている状況を一瞬忘れかける だが、そこから現実へ引き戻すかのようにノゾミは自分の舌をリンコのそれに絡ませた 「ふぇ…っ!?」 驚きと、口内で起こる未知の感触に自然と声が漏れる ノゾミは舌をさらに絡みつかせながら、一方の手をリンコの下半身へと伸ばしていく 「ひゃぁ…っ!ノゾミやめて!」 頭の中を巡っていた疑問や驚きが秘部への刺激で吹き飛んだのか、リンコはようやく抵抗の素振りを再開した 「大丈夫。ここなら邪魔は入らないから」 「邪魔って…ゃあっ…!」 ノゾミはリンコの問いに答えながら、秘部へ刺激を与え続ける 「冗談…っ…よし…てよ…んっ!」 その抵抗とは裏腹に、リンコの秘部からは次第にクチュクチュと音が立ち始めた 「そろそろいいよね…?」 そう言ってノゾミは一瞬だけ手を止める 「へ…?……ひゃあぅぅっ!」 その直後、指を奥へと侵入させ秘部を一気にかき回し始めた 「ぃや…ぁぁぁっ!ノゾミ…!ノゾミ…!!」 リンコは声を上げながらも何とか刺激に耐えようと体に力を入れ、無意識にノゾミを思い切り抱き締めていた 「もうダ…メ!ノゾミ…!も…ほんっ…と…に…ダメぇぇぇぇぇっ!!」 そして…ついにリンコは同じ年頃の少女の手によって果て、そのまま地面にへたり込んだ 「ごめん、実は今回のLBXの亡霊は嘘なの。前に同じ話をした時、私にしがみ付くのが面白かったから、また怖がらせてみようと思ったんだけど」 ノゾミは半ば放心状態のリンコに語りかける 「って…事は…ここまで…来たのも…」 リンコは呼吸を整えながら途切れ途切れに答えようとする 「うん。リンコを怖がらせるため」 「なん…だ…」 理由を聞いて安心したのか、それとも理由の些細さに呆れたのか、真意は分からないがリンコは短く一言だけ発し、自らの体をノゾミに完全に預けた ノゾミはそれを見守るように、優しい笑顔でリンコの体を受け止めた
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オンリー・マイ・アミ 二度と踏むことのないと思っていたミソラ商店街の道。 並んでるのはお馴染みキタジマ模型店、修羅と廃人が集うゲームセンター、滅多に開かないたこ焼き屋に、いつも静かなブルーキャッツ… 久しぶりに戻ってきた故郷の変わらない様子に、ちょっとした感動すら覚える。 少し前、ディテクター、という組織の起こした事件が世間を騒がせた。主犯は友だちの親父さん、共犯は俺。 罪状は狂言テロ。あと器物破損、誘拐、軽いけど傷害も多数。 いろいろワケありだったとはいえ犯罪を働いたんだから、当然罰を受けるもんだと思ってた。 でも山野博士が調子よく便乗犯に責任を押し付けてくれたおかげで、俺も晴れて無罪放免になったわけだ。 一生日陰者でいる覚悟を決めた割には、あっけなく逃亡生活が終わってしまって、ちょっと拍子抜けした。 LBXをテロの道具にしたってことでバンにはめちゃくちゃ怒られたけど、「これからLBXを正しく使ってくれるなら、いいよ」って笑って許してくれた。 やっぱバンはスゲーや。俺が心配するまでもなかったな。 そんで今はバンたちと一緒に世界を守るために、例の便乗犯と戦ってる真っ最中だ。 悪魔みたいに思ってたアキレス・ディードも、使ってみれば意外に素直で扱いやすく、今や俺の気持ちをダイレクトに表現してくれる一番の相棒になった。 おかげでバンたちの力になれたこともあるしな。 てなわけで、俺の生活はぜんぶ元通りに戻った。 たったひとつの、いや、ひとりの変化を除いて。 「あのさ、アミ」 「いやっ……!」 後ろから呼び止めようとして肩に置いた手が、振り払われた。 振り返ったアミの顔には恐怖の色が浮かんでいて、でも俺と目が合ったらすぐにハッとした表情をして何もなかったみたいに取り繕った。 「あ、ああ、なあんだカズだったの…ごめんなさい、ちょっとびっくりしただけだから」 「どうしたんだよ、アミ。最近なんか変じゃないか?」 「そんなことないわ、いつも通りよ。なんでもないから……心配しないで」 近頃、っていうかNICSに協力し始めてからのアミは、ずっとこんな感じだ。 口ではなんでもないって言ってるけれど、見ただけでわかるほど様子がおかしい。 ひとりでいるときは決まって、何かに怯えるみたいにいっつもおどおどしてる。 アミはどんなつらいことがあっても自分だけで抱え込もうとするヤツだ。 何があったかわからないけど、できることならアミの力になりたい。大切な友だちだから。 アミの異変の原因がわかったのは、本当に偶然だった。 ダックシャトルのレクリエーションルームに入ろうとしたとき、中から話し声が聞こえてきて、ついドアの前で聞き耳を立てた。 なんで盗み聞きなんかしたかっていうと、その声の片方がアミの声だったから。 もう片方の声の主、ジェシカがコーヒーらしきものを口に運びながら、アミに尋ねていた。 「ずっと聞こうと思ってたんだけど……アミ、アナタって男性恐怖症?」 「え…な、なんでそんな風に思ったの?」 「なんとなく、よ。平静を装ってるみたいだけど、アナタの仕草を観察してたら少し男の子たちと距離を置いてるように感じたの」 ジェシカもアミの異変に気づいてたらしい。 でも『男性』恐怖症? 俺はアミがおどおどしてることばっかり気になって、アミが『何』を怖がってるかなんて考えてもみなかった。 言われてみれば自由時間は俺やバンよりも、ランとかと女同士で固まってることが多かった気がする。 俺が……アミを怖がらせてたのか? 「去年のアルテミスで見たときはもっと活発で男にも負けない!って感じだったのに、今はすっかりおとなしいから」 「そんなこともわかるんだ……ジェシカはすごいのね」 「こんなにデータと違ってくるなんて、普通はありえないわ。何か心当たりがあるんじゃない? もしイヤでなければ話してみて」 そう言ってジェシカはアミの紙コップにひとつ、角砂糖を落とした。 A国人特有のフランクさで聞きづらいことも聞けるジェシカが羨ましいぜ。 俺はこうしてアミを見てることしかできないってのに。 だけどアミの返した答えを聞いて、聞かなけりゃよかった、って思った。 「怖い…夢を見るの。男の人に押さえつけられて、乱暴される夢…」 「それがトラウマになってるのね。でも夢の話よ。気にすることないわ」 「うん…ただの夢ならいいんだけど…」 「心配ないわ。もしそんな男が本当にいたとしたら、NICS長官の娘の名に懸けて、ワタシが絶対に逮捕してあげるから!」 「ふふっ…ありがと、ジェシカ。話したらちょっと楽になったわ」 なんてこったい…… アミがスレイブにされていたとき、俺はアミの冷たい態度に逆上してアミをレイプした。冷静になってから死ぬほど後悔した。 山野博士はそのときのアミの記憶を消してくれたし、俺もできるだけ思い出さないようにしてた。それも、無意識のレベルで。 でもそれでぜんぶチャラになったわけじゃなかった。 俺自身も思い出したくなかった、忘れてしまいたかったあの悪夢は、アミの身体に確実な恐怖として刻まれてしまっていた。 俺にアミの友だちでいる資格なんかない。 公的に追われることがなくなっても、アミが覚えてないとしても、俺の犯してしまった罪が消えることはないんだ…… 知りたくなかった事実を知ってしまって、俺はたぶん、すごく情けない顔をしてると思う。 でも、知ってよかったとも思う。知らなければ一生、罪を償うチャンスさえ得られなかったかもしれないから。 今の俺は、昔の俺とは違う。嫌なことからすぐ逃げ出してた、あの頃とは。 だから逃げちゃいけない。逃げたら二度とアミの顔を見られない。 俺は覚悟を決めて、レクリエーションルームのドアをくぐった。 「アミ」 「あ……カズ。どうしたの? マジメな顔しちゃって」 「アミに…大事な話があってさ」 「じゃあワタシは席を外した方がいいわね。またね、アミ。いつでも相談してちょうだい」 そう言いながら飲んでいたコーヒーの紙コップをゴミ箱に捨てたジェシカは、ちらり、と一瞬俺の方を見てから部屋を出て行った。 その視線がなんとなく痛かったのは、俺の気のせいなんだろうか。 これから告げなければいけない内容を思うといやでも気が重くなる。 「な、何かしら。カズ、なんだか怖いよ…」 「どうしてもアミに言わなきゃいけないこと、あるんだ」 もしかしたらアミにつらいことを思い出させてしまうかもしれない。 それでも俺は、けじめをつけなきゃいけない。 「アミがディテクターにいたとき、俺、無理矢理アミのこと…レイプした」 「……え?」 「俺がヤったんだってば! レイプ、ゴーカン!!」 俺は自分のやらかした罪をアミに話した。 アミのトラウマは夢なんかじゃなくて、実際にあったってことを。 アミが洗脳されてるのをいいことに、暴力でアミを押さえつけて、めちゃくちゃに犯したことを。 ぜんぶ、何もかも、洗いざらい話して、最後にゴメン、と付け足した。 拳の一発くらい飛んでくるだろう、と覚悟してた俺の予想とは裏腹に、返ってきたアミの声は意外にも穏やかだった。 「なんだ、カズだったんだ。よかった…」 よかった…ってなんだよ。もしかして……相手が俺で嬉しかったってことなのか? 「もし知らないオジサンとかにされちゃってたらと思うと、ほんと、ゾッとするもの」 あ、そういうことか… 勘違いして浮かれそうになってた自分を諌める。 そうだよな、俺はアミにヒドいことをしたんだ。好きになってもらえるわけがない。 殴って、レイプして、限界まで追いつめて……どんな仕返しされたって文句は言えないくらいの悪事。 なのに、アミは俺を責めない。じっとこっちを見つめてくるだけだ。 「アミ……怒らないのか?」 「だってカズは私を元に戻そうとしてくれたんでしょ? そんなの怒れないわ」 「違う。最初はそうだったかもしんないけど…途中からわけわかんなくなって、イライラして、ぜんぶ投げ出したくなって、アミに八つ当たりしただけなんだ」 「…仕方ないわよ。周りは変なことばっかりで、カズひとりだけが正気に戻ったもの。 もし私がその立場だったとしても、おかしくなってたと思う。だから…仕方ないの」 「それじゃダメだ!」 アミが提案してくれた逃げ道を、声を荒げて否定した。 アミのためにやったことじゃない。仕方ない、ですませられることでもない。 ぜんぶ俺が悪いんだから、そんな憐れむような目で見るなっての…! 「このままだと俺の気がすまないんだ。殴っても、NICSに突き出してくれてもいい。なんでもいいから、俺の罪を裁いてくれよ!」 罪には罰を。裁かれない罪が許されることはない。 罪を償えなかったら、俺はこの先ずっと後ろめたい気持ちを抱えながら生きてかなきゃならない。 …許されることだとは思ってないけど、許してほしい、って思ってしまうのは調子よすぎるかな。 「私がはっきり覚えてないことで怒れって言われても困るけど……何かしないと、カズは納得できないの?」 黙ってうなずく。 「じゃあ、やり直して」 やり直す……何を? アミが俺の顔を覗き込む。距離が近くて少しドキッとした。 「初めてのときの思い出が怖いままなんてイヤじゃない? だから私の初めてをもう一度やり直してほしいの」 何を言ってるんだ、アミは。 だってそれはつまり、強姦魔にまた抱かれることになるんだぜ? …いや、違うか。アミは俺を『強姦魔』じゃなくて『友だち』に戻そうとしてくれてるんだ。 あの悪夢をなかったことにして、普通の女の子が好奇心で経験するようなどこにでもある初めてにする。 そうすれば俺とアミはまた、元通りの友だちに戻れるかもしれない。 たぶん俺自身は、罪を忘れることなんて一生ないだろうけど…… 「アミが、それでいいなら」 「うん、いいわ。今夜、私の部屋に来て」 わかった、と返事をする。 アミが部屋を出て行って、その場には俺ひとりだけが取り残された。 今夜、ケリをつける。俺の気持ちも、アミのトラウマも、できることなら今日でぜんぶ終わらせよう。 将来アミがどっかの男と付き合とき、セックスに変なトラウマ抱えたままだったら不幸だ。 アミが普通の人生を送っていけるように、初めての経験をごく普通のものにする。 上手くできる自信なんてないけど……それが俺の責任の取り方。 ふとテーブルを見ると、アミが置き忘れた紙コップの中に、飲みかけのコーヒーが残ってるのに気付いた。 苦い。 そのコーヒーには砂糖がたっぷり入ってたはずなのに、むせるくらいに苦かった。 ヤバいヤバいヤバい。 アミと話してたときはなんか妙に落ち着いてたけど、今になってプレッシャーに押しつぶされそうになる。 だってセッ……セックスなんて、あの一度きりしかしたことないんだぜ! それを、今夜またアミと…… 無理、絶対無理。心臓バクバクだし、頭グラグラだし。あーもう、どーすりゃいいんだ! 精神的に切羽詰まったときの行動ってのは、後々考えてみると相当おかしかったり恥ずかしかったりするもので、 「あの、セックスってどうやればいいんすか!」 ほとんど童貞で女の抱き方も知らない俺は、NICSやシーカー関係者に手当たり次第こんな質問をしていた。 てっとり早く実践的な知識を増やすには、他人の経験を聞くのが一番、と思ったんだろう。 (同年代のみんなと郷田には聞くだけ無駄だから聞かなかった) 真野さんに聞いたら思いっきりビンタされて「10年早い!!」って言われた。 拓也さんに聞いたら飲んでたお茶吹き出してそのまま固まった。なんだったんだ、あの反応。 とまあだいたいの大人たちは真剣に取り合ってくれず、結局参考になりそうなこと教えてくれたのは、八神さんと仙道だけだった。 そんなこんなで夜になって。俺はダックシャトルのアミの部屋の前に立っていた。 立っていた、っていうか立ちっぱなしでもう10分。約束の時間を過ぎたってのに、俺の優柔不断はなかなか引っ込んでくれない。 しっかりしろ、俺。なんのためにここに来たんだよ。罪から逃げるな。アミを解放してやるんだろ。 フウッとひとつ大きく深呼吸をして、気持ちを落ち着かせる。 よし、とりあえずノックを―― プシュッ 「……カズ、何してるの?」 ――しようとした瞬間、ドアが開いて中からアミが顔を出した。 「あ、ええと、今アミのとこ行こうとしてた」 「ふうん、あんまり遅いから来ないかと思っちゃった。あんまり、女の子待たせるものじゃないわよ?」 「…わりい」 「もういいわ。入って」 いたたまれなさを感じながら、アミに続いて部屋に入る。 アミの部屋は俺の部屋と違って、キレイに整理整頓されていた。その中で結構なスペースを占めるベッドの存在感が半端無い。 ……なんかめちゃくちゃ気まずい。 「えっと…」 「シャワーはもう浴びたから、早く始めましょう」 背中を向けたまま、アミはそそくさと着ている服を脱ぎだした。 ほのかに上気する白い肌、胸から腰にかけてくびれた色っぽいボディライン。普段なら絶対お目にかかれない光景が目の前に現れる。 あまりにも刺激の強すぎる急展開について行けず、俺は慌ててアミの肩に手をかけた。 「ちょっ、ちょっと待てよ、アミ! もう少し落ち着いてから…」 「いやっ……!」 肩に置いた手が、また振り払われた。 「あ…違うの、イヤじゃないの。ただ…早くしないと決心が鈍りそうで……」 薄い下着だけを身に着けたアミが、キュッと俺の手を握る。アミの手は小刻みに震えていた、ように感じた。 どんなに平気なフリしてても、怖いんだよな、やっぱり。 俺以上にアミの方がよっぽど不安なはずなのに。怖いのを我慢して、必死に勇気を振り絞って、今俺に向かい合ってくれてる。 …ったく、男の俺が煮え切らないでどうすんだっての。 さっさと終わらせて、アミを自由にしてやれよ。それが罪を犯した俺の責任だろ。 いったん手を離して、アミも俺も着ていたものをぜんぶ取り払った。 前に見たことがあるはずなのに無性に恥ずかしくて、お互いろくに直視できない。 ためらいを消し去るように、アミの身体を引き寄せ重心を奪う。 柔らかい中に潜むこわばりを感じながら、そのまま、ゆっくりベッドに倒れこんだ。 …アミって、こんなに小さかったかな。 背丈も頭ひとつ分くらい違うし、腕だって俺の半分の太さもない。 こんなに細い身体で唯一胸だけは大きくて、でも俺のとはやっぱり全然違って。 1年前はほとんど変わらない体格だったのに、今はもう全く別の生き物になってしまったんだと思い知らされる。 それを寂しく感じる一方で、女っぽくなったアミの裸に欲情してしまうのは、どうしようもない男のサガ。 俺の逸物がアミの中に入りたくて勃ってきてるけど、今はまだ早い。 仙道がタロットをいじりながら言った言葉を思い出す。 『経験の浅い女がセックスでよがると思ってんなら大間違いだ。突っ込む前に十分イかせてやるんだねえ』 ちなみにタロットの結果はジャッジの正位置だったらしい。意味は知らない。 余計な肉のついてない脇腹を撫でる。手に余るほど大きな胸を揉む。 「は……ぁっ…」 熱い吐息と一緒に、アミの口から喘ぐような声が漏れ出る。 手を脇腹から腰、そして太ももに移動させ、とうとう脚の間に触れた。 薄い茂みの中の割れ目はわずかに湿っていたけれど、本当にわずかだった。 エロ漫画みたいに少しさすったり撫でたりすれば濡れまくる、ってわけじゃないらしい。 おそるおそる湿った割れ目に手を近づける。 「んんっ……!」 指一本挿れただけなのに、アミが痛々しく呻いた。 アミの中は狭くて、きつい。 無理矢理押し込んだといっても、この中に一度でも俺のが入ったなんて、とても信じられない。 中に指をこすり付けたり、クリをつまんだりして入口をほぐす。愛撫と呼ぶには拙すぎる刺激。 さっきよりは濡れてきた気がするけど、アミを気持ちよくできてるとは思えない。 ほっぺたが真っ赤に染まって、息が荒くなって、むしろ苦しんでるように見える。 無理だ。こんなんでイかせられるわけがない。 上手くできなくて内心焦りまくってる俺の手に、優しくアミの手が添えられる。 「ね、もういいよ。私はもうできるから、カズも無理しないで」 緊張を和らげるようにアミが微笑んだ。 微笑む、っていっても前みたいな明るい笑顔じゃなくて、同情からきたみたいな作った笑顔。 女の子に気い遣われるなんて情けねー… つっても確かにこれ以上は俺の方がもたない。 ぬるま湯に浸かったような指の感覚とか、色っぽい大人びた喘ぎ声とか、女の子特有の匂いとかで、もう俺の逸物はギンギンに暴発寸前だった。 挿れる前に出しちまったらもっと情けねーし、目も当てられない。 アミが言う通り、そろそろ始めても大丈夫だよな? と、その前に。 脱いでその辺に放り出したズボンのポケットに手を伸ばす。 「…ゴムつけるから待って」 「用意、してたんだ。そんなに気が回るなんて…なんだかカズらしくないわ」 「こ、このくらい男として当たり前だろ!」 実は八神さんに忠告されるまで避妊のこと完全に忘れてた。もう子供を作れる体になってる、って自覚が無かったから。 でも、実際裸で向かい合ったらすぐに、俺たちが大人になっていってるんだって理解した。アミは立派に女だし、俺は男だ。 慣れない手つきで男の部分にゴムをつけてから、アミに覆いかぶさる。 先端が入口に触れた瞬間、アミの身体がビクッと跳ねた。レイプの恐怖がぬぐえないのか、目を固く閉じて、全身を硬直させている。 あんま怖がられると、自信がなくなってくる。最後まで続ける自信が。 「怖いかもしんないけどさ…我慢して、力抜けよ」 今度は殴ったり、首を絞めたりしないから。優しくするから。 俺の言葉に応えるように、ふっと、一瞬アミの身体の硬直が解けた。 それを見計らって、アミの奥深くへ押し付ける。 「あうぅっっっ! んっ…おっきい……」 どうにか、ギリギリぜんぶ入った。 …なんだ、これ。この感覚。動悸、息切れ、それに意識が朦朧とする。 ふわふわするような、痺れるような、風邪を引いてひどい熱を出したときみたいだ。なのに、嫌悪感は全くない。 きつい締め付けに抗ってアミの中を往復するうちに、だんだんと滑りがよくなって、新しく生まれた興奮が俺をもっと激しく突き動かす。 アミが俺にもたらす快感は、俺をすぐにでも限界に追い込もうとする。 限界? ……いやだ。まだ終わらせるもんか。あのときみたいに、身も心も壊れるくらい、アミを犯してしまいたい。 キレイな顔も、柔らかい胸も、今俺を咥えこんでるソコも、髪の毛から爪先までアミのぜんぶを俺のものにしたい。 アミ、アミ。俺の大切な―― 「だ、め…カズ…わたし、へん……こわい、やだ…!!」 ……大切な、なんだよ。 嫌がるアミを犯して苦しめて、一方的に快感とか満足感を得ている俺に、その続きを言う資格はない。 八神さんはなんて言ってた? 『無思慮でただ行為に及べばパートナーに負担をかける。身勝手な快楽に溺れるな。相手を思いやるならば……な』 そうだ、俺が気持ちよくなってちゃダメなんだ。心の交わりなんてない、身体を重ねるだけのセックス。こんなことしてアミはつらいに決まってる。 だって、ほら。 「ひくっ、んんぅ…っ……」 嗚咽を殺して、涙を流して。今、アミは泣いている。 アミは怖がってるんだ。俺のことが怖いのか、男が怖いのか、セックスが怖いのか、それはわからないけど。 もう終わらせよう。 これで最後だから。最後にするから。アミの嫌がることなんて、もう二度としないから。 だから、今だけは俺のワガママに付き合ってほしい。 今まで必死に抑えつけていた気持ちが、のどをせり上がってくる。 「アミ…俺、ずっとアミのこと…」 「え……?」 やめろ、それ以上言うな。同情で余計アミが苦しむだけだ。 わずかに残る理性を振り絞って、続く言葉を飲み込んだ。黒くて重い澱が腹にたまる。 そして俺はアミの中で射精した。まるで、たまったその澱を吐き出すように。 薄い膜に遮られたせいで、ほんのわずかでもそれがアミに届くことはなかったけれど。 セックスを終えて、後始末もすんで、俺は裸のままアミと背中合わせでベッドに腰掛けていた。 事後に抱きしめるとか触れ合うとかは、恋人同士のためにある行為で、俺たちがしていいことじゃない。 恋人でもないのに抱いたから、アミを苦しめて、怖がらせて、泣かせてしまった。 結局、俺が罪を償うことはできなかったってわけだ。 心は重いまんまなのに、性欲を晴らした身体だけが妙にすっきりしてて、アミに申し訳なくなってくる。 「アミ、ゴメンな」 「なんで謝るの」 「だって、アミはつらかったんだろ。その…ずっと泣いてたから。 俺みたいな好きでもなんでもないヤツに抱かれるなんて、本当はイヤに決まってる…」 「違うわよ!」 突然張り上げられたアミの声に、俺の言葉が止まる。 驚いて振り向くと、アミは怒ってるというより呆れてるように見えた。 「なんか態度がおかしいと思ったら、カズ、そんなこと気にしてたの。…えっと、あのね。誰にも言ってなかったことなんだけど、」 アミがうつむいて、どこかばつが悪そうにもじもじする。 「私、気持ちいいと涙出ちゃうの」 はあ?! するとあれか、セックスの間中ずっと泣いてたのは気持ちよかったからで、少なくともそのことに関して俺が気に病む必要なんてなかったってわけで… 「だから謝る必要なんてないの。それに…」 ちょっと待って、まだ頭の中混乱しっぱなしなんだけど。 「好きでもない人とこんなことするわけないじゃない」 「えっ…それってつまり…」 アミは俺のことを……? 「何よ、女の子から言わせるつもり?」 顔を赤くしながら拗ねたように口をとがらせたアミは、1年前の小生意気なアミのまんまだった。 いつも勝気で、非常識なくらい頭が回って、臆病な俺をぐいぐい引っ張ってくれる女の子。 俺はそんなアミのことが好きになって、でも気持ちを伝えられなくて、自分勝手にアミを傷つけて、そしてたった今、アミのおかげでようやく答えにたどり着けた。 ハハ、ほんっと、俺はどうしようもないヘタレ野郎だったってわけだ。 三つ子の魂百まで。どんなに体が大人になってっても心の根っこは変わんないんだな。俺も、アミも。 フウッとひとつ大きく深呼吸をして、気持ちを落ち着ける。 俺がアミに言わなきゃいけないことは、ゴメン、じゃなかったんだ。 本当に俺がアミに抱いていた気持ち。それは、 「アミ、大好きだ!」 「うん! 私も、カズのこと大好きよ」 チュッ ――ヤバいって。このタイミングでキスなんかされたら…俺、もうダメだ。 「きゃあっ?!」 爆発した感情を抑えきれずに、つい、またアミを押し倒してしまった。 だってさ、好きな女の子が俺のこと好きって言ってくれて、キスまでしてくれたんだ。こんなの我慢できるわけねーじゃん! それで誘ってる自覚がないなんて、アミは男って生き物を全然わかってない!! アミのせいですっかり回復した逸物に、また新しいゴムを装着する。 「うそ…さっきイったばっかりでしょ?! なんでもうそんなに元気なのよ!」 「アミがいけないんだぞ、そんなにカワイイから。安心しろよ。今度はアミも足腰立たなくなるほどイかせてやるって」 「信じらんない! カズのエッチ、スケベ、強姦魔、犯罪者!」 「へいへい、どーせ俺はエッチでスケベな強姦魔の犯罪者ですよ。そんな俺が相手じゃ…やっぱりイヤか?」 「う…イヤじゃない、けど」 「じゃ、決まりだな。行くぜ」 腰を押し進めると、アミのソコは驚くほどすんなりと俺を受け入れてくれた。 「はああぁん…! ばかぁ…調子に乗りすぎよ……!!」 「アミの中、すげえ気持ちいい」 「んんっ…おかしなこと言わないで、恥ずかしい」 へっへっへ、何度だって言ってやる。だってこんなに気持ちいいんだぜ。 さっきのとかレイプしたときも、正直言うとたまらなくよかった。 でも今回のはまるで違う。 アミと、体だけじゃなくて心も繋がってる。 あったかくて、柔らかくて、癒される。アミがすぐそこにいるのが実感できる。 「すんっっっげえ気持ちいい。アミは気持ちよくないのか?」 「えっ…ん、あぅっ…………き、気持ちいいよぉ…でも、変になりそうで…こわい……」 「変になれよ。ぜんぶ受け止めてやるから」 「ほんと? エッチな女の子になっちゃっても嫌いにならない?」 今ならわかる。アミが一番怖がってたのは、好きな人に嫌われること。 まあ男とかセックスへの恐怖が全然なくなったってわけじゃないだろうけど、少なくともさっき言ってた『怖い』ってのは、そういうことだと思う。 俺も、アミに嫌われたと思ったとき、本当に怖かった。たとえ、そのときアミがスレイブにされてたとしても。 ディテクターに誘拐されたことよりも、テロリストとして追われたことよりも、アミに嫌われることが怖かった。 俺はアミに、情けないとこも、カッコ悪いとこも、ずるいとこも、汚いとこも見せてきた。 それでもアミは俺を好きだって言ってくれた。 だから…ってわけじゃないけど、俺も、何があってもアミを好きでいる。その自信はある。 あと、個人的にはエッチなアミも大歓迎だし。 「絶対俺はアミを嫌いになんかならない。だからさ、もう怖くないだろ?」 「うん……平気、怖くない。カズ…すき…」 アミの目から涙がこぼれ落ちた。 俺も、もう怖くない。この涙が拒絶の意志じゃないってわかったから。 つうかむしろ、俺がアミを気持ちよくさせてると思うと、興奮の度合いがとてつもない。 アミの中はゴム越しでもわかるくらいグチャグチャでぬるぬるだし、俺を欲しがってるみたいにきゅうきゅう締め付けてくる。 ちっくしょう、仙道め。経験のない女の子は挿入で感じないとかウソつきやがって。 俺もアミも気持ちよすぎて止まらないじゃねーか! 「アミ、俺、もうっ……」 「いいよ…カズ、私も…!」 俺たちはふたり一緒に絶頂に到達した。 強く身体を抱きしめて、深く心を重ねて。 今日が俺たちの初めて。初めて気持ちを通じ合わせた日。 これから先アミがいればきっと、俺はどんな困難にも負けず前に進めるだろう。 …なーんて、これじゃまるっきりロマンチストだ。 現実はそんな甘いもんじゃないし、たぶんこれからも泣きごとだって散々言う。 でもそれでいいと思う。 情けなくたって、カッコ悪くたってさ、アミが好きでいてくれるなら、俺自身もそんな俺を好きになれるから。 ただ、まだわかんないことがひとつ。 俺はその疑問を、俺の胸元に顔を寄せているアミに投げかけた。 「あのさ、なんでアミは俺のこと好きになったの?」 「それが自分でもよくわからないのよ。去年かな。イノベーターとの戦いのときくらいから男の子として意識するようになっちゃって、気がついたら、ね。 ほんと不思議よね。カズって不良っぽいのに弱虫だったし、頼りなかったし。好きになるなんて思ってもみなかったわ」 「そこまで言うのかよ」 「いいじゃない。どんなカズでも私は好きだもん。ね、カズも言いなさいよ。なんで私のこと好きになったの?」 「んー、おっぱいが大きくなったから」 「…サイテー」 「冗談だって。俺もアミと同じ。アミのこと見てたら、いつの間にか好きになってた」 「そっか。いっつもそばで戦ってきたもんね。これからまた前みたいに一緒に戦ってたら、お互いもっと好きになっちゃうかしら?」 楽しそうにアミがクスクスと笑った。 お節介なのに強くて、負けず嫌いのくせに明るくて、意地っ張りだけど優しいアミ。 俺の力でこの笑顔を守っていけるのか、心にふっと不安がよぎる。 そのとき、俺はちょっとだけ感傷的になっていた。 「本当に俺、またアミやみんなと一緒にいてもいいのかな…」 「私ね…ううん、私だけじゃないわね。バンも、ジンも、みんなカズが帰ってきてくれて、すごく嬉しかったのよ。 また黙ってどこかに行っちゃったら、それこそ許さないんだから。これからも、よろしくお願いね」 「…サンキューな、アミ。俺、絶対みんなの力になってみせる」 犯してしまった罪が消えることはない。 でもアミが、バンが、大事な仲間たちが受け入れてくれるなら、俺は罪を忘れなくても生きていける。 LBXを悪者にした罪は、LBXを使って世界を救うことで償う。5年後には、アキレス・ディードを世界中で大人気のヒーローにしてやるぜ。 アミを傷つけた罪は、これからアミをとびっきりの笑顔にすることで償う。5年後には、……ちょっと想像つかねーや。 でも、できれば5年後も、10年後も、アミやバンや仲間たちと笑い合っていたい。 そんなビジョンを思い描きつつアミを見つめてたら、顔を上げたアミと目が合った。 俺の心の中を見透かしたみたいに、アミはニッコリ笑う。 可愛げがないくらいの、とびっきりの笑顔。…めちゃくちゃカワイイんだけどさ! なんだか照れくさくなって、顔が見えないように、俺はアミにキスをした。 アミ、アミ。かけがえのない、俺の大切な―― 軽くシャワーを浴びて、服を着て、すやすや寝てるアミが風邪を引かないように布団をかけてから、俺はそっとアミの部屋を出た。 あー、眠い。できればアミに添い寝したかった。 でももし明日の朝早くアミの部屋から出て来るのを誰かに見られたら、なんて言われるかわかったもんじゃない。 ま、今だったらみんな寝てる時間だし、大丈夫だろ。 このときの俺はアミと気持ちが通じ合って浮かれてた上に、疲れてたし眠かったしでとことん気が緩みきってた。 だからさ、廊下で俺を待ち構えてた人影に気付かなくても、それは仕方ないことだよな? 「どうやら、逮捕はしなくていいみたいね」 「わっ、うぇっ、ジェシカあ?! なっ、なんでこんな時間に…あ、お、俺はアレだアレ。夜の散歩というか、眠れなくてぶらぶらするとか、よくあるだろ!」 突然背後からかけられたジェシカの声に驚いて、聞かれてもいないってのに下手すぎるごまかしを連発してしまっていた。 そんなあからさまに怪しい俺をよそに、ジェシカはいつもみたいな人を食った態度で俺の質問に答える。 「Oh、ワタシがどうしてここにいるか? それはね、少し気になることがあったから。 ダックシャトルってNICSの管轄だから、一応全室に監視カメラがあるのよ。解像度と音質はイマイチだけどね」 へえ……って、おい! ちょっと待て!! それってつまり、さっきのアミとのあれやこれやが筒抜けだったってことかよ!!! 動揺が顔に出てたのか、ジェシカは俺をなだめるように笑った。 「安心して。記録は残らないようにしておいたし、それにね……」 ジェシカが俺の肩にポンと手を置いて、耳元で囁く。 それはもう、女の悪魔みたいな黒い猫撫で声で。 「アナタがエッチでスケベなゴーカン魔だってことは、みんなには内緒にしておいてあげるから」 冷や汗が止まらない。 固まってしまった俺を見据えながら、ジェシカは相変わらずニヤニヤと嫌な笑いを浮かべている。 「時々ノロケ話でも聞かせてくれればそれでいいわ。日本人の恋愛様式には個人的に興味があるの」 なんてこったい…… どうやら俺はまだNICSの魔の手から逃れられないらしい。 俺はこの手がアミに及ばないことを祈りつつ、事態を面白がるジェシカに引きつった苦笑いを向けることしかできなかった。 はあ……俺、ダッセェかも……
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「ユーウヤっ」 ダックシャトルのラウンジに、花咲ランの明るい声が響いた。 「何だい、ラン君」 「今日も特訓、付き合ってよ」 そう言うや否や、ランは自分の愛機、ミネルバを取り出し、ユウヤの目の前にかざした。 かつてアングラテキサスにおいて唐突に結ばれた師弟関係だったが、 あの一件以来ランは自身の力が更に高まっているのを感じていた。 ユウヤの教えは戦闘スキルというより精神面での成長が大きかったのだが、それでもランにとって、ユウヤは信頼できる師匠となっていたのだった。 「分かった。じゃあ、いくよラン君!」 「押忍!いくよ、ミネルバ!」 「うぅ~、今日もダメかぁ~」 通算15線目が終わったところで、ランが深いため息をつく。 結果は9 6で、ランの負け越しであった 「でも、こっちもかなり際どかったからね。少しでも気を抜いてたら負けてたよ」 「アタシだって気を抜いたら負けるもん、そこは同じ条件じゃん…」 ユウヤのフォローも、負けず嫌いなランの前には無意味だった。 「まぁ、確かにそうかもしれないね。でも、気迫というか何というか…少なくとも、前よりはずっと良くなったと思うよ」 「うん…」 とりあえず返事はするものの、心ここにあらず、といった感じだった。 特訓の後はいつもこうであり、少なくとも30分は、ランはこの場から動こうとはしないのだ。 そしてユウヤはいつもの通りリュウビを手に乗せ、部屋に戻ろうとする。 「とにかく、今日はここまでにして、僕はもう休むよ。じゃあ、また明日」 いつもならランは返事もせず、ムスっとしたままで終わるはずだった。 だが、この日は違った。 「…部屋、行っていい?」 突然の言葉に、ユウヤはリュウビを落としそうになる。 「へ、部屋に…?」 「うん。強さの秘訣とか、いろいろ聞きたい」 「秘訣って、僕はそんな…」 ユウヤは戸惑いを隠せないでいた。 真面目な性格のユウヤは、女性を部屋に入れることに素直にOKは出せなかった。 そんなユウヤに、ランは切り札を使う。 「じゃあ、ユウヤはアタシが嫌いなんだ」 ラン自身、こういう言い方をするのは卑怯なことだとは思っていた。 こう言えば、優しい性格のユウヤは、絶対に断れないと思ったからだ。 その上でこう言ったのだから。 「…ここじゃ、ダメかい?」 「ダメ、部屋がいい」 最後の逃げ道とばかりにユウヤが口に出した提案も、あっさり却下された。 観念したユウヤは、大きくため息をつく。 「分かったよ…じゃあ、行こうか」 「…うんっ!」 その言葉を聞くなり、ランは笑顔でユウヤの腕に飛びついた。 ユウヤは知らなかったが、その笑顔はランのこの日一番の笑顔だった。 「ここがユウヤの部屋かぁ~」 そういってランは部屋の中を見回す。 中にはLマガのような雑誌や、LBX工学なる難しい書籍など、色々な本が山のようにあった。 元々ユウヤは本を読むのが好きだったし、逆に、それ以外にやりたい事が見つからなかったのだ。 「あんまり楽しい所じゃないけど…」 「ううん、アタシの部屋とは全然違ってすごく新鮮!」 ランはまるで子供の用に目を輝かせる。 正直「つまらない」と言われるのがオチだと思っていたので、ランの反応は意外だった。 また、ユウヤ自身、自分の部屋に女性がいるというのがとても新鮮に感じ、椅子に腰かけてしばらくランを眺めていた。 本を手に取って開いたかと思うと、すぐに棚に戻したり…おそらく内容が難しすぎたのだろう。 それを何度か繰り返すうちに、流石に飽きたのか、ベッドに大の字に倒れこんでユウヤに話しかけてきた。 「で、ユウヤって好きな人いるの?」 また突然すぎる質問の不意打ちに、ユウヤは椅子から転げ落ちそうになる。 「とっ、突然何を…」 「だって気になるしー」 ランは一切悪びれもせず、足をパタパタと動かしながら、答えを待っていた。 「…だ、大体、君はそんな話をする為にここに来たのかい?もっと、こう…」 「あぁ、そう、そうだった。えーと、じゃあ、強さの秘訣って何かある?」 意外にもあっさり話を変えてくれて、ユウヤは安堵のため息をつく。 「そうだね…僕の場合は、バン君みたいにLBXが好きっていう気持ちがあって、それで…」 「はい、ありがとう、はい終わり! じゃあ続いて好きな人!」 この段階で、ようやくユウヤは気づいた。 最初からこのつもりで、ランは自分の部屋に来たのだと。 一度大きく咳払いをしてから、ユウヤが口を開く。 「いいかい、ラン君。今僕たちは世界のため、そして全てのLBXの為に戦っているんだ」 ランは表情を崩さず、ただじっと、ユウヤの話を聞いていた。 「人を好きになるのが悪いとは言わない。けど、今はそれより大事なことが…」 「…本当に、そんなに大事?」 ランが唐突に、ユウヤの言葉を遮った。 「アタシ達の戦いの重大さは知ってるよ。そして、どれだけ危ない事なのかも。もしかしたら、明日にはどうなってるか分からない…」 「だったら、そういう話は置いといて…」 「だからこそだよ!…そういうのがあるなら、聞いておきたいじゃない…」 ランの言葉を聞いて、ユウヤも意志が揺らぐ。 確かに、やっている事はLBXという、小さな戦士の戦いだ。 だが、その戦士の武器は、人間に牙を剥くことだってある。 本当に、明日はどうなっているのか、分からないのだ。 しかし、それでもユウヤは、ランの質問には答えない。 いや、答えられなかったのだ。 今までユウヤは、そんな事を全く考えていなかったのだから。 「ね、ユウヤ…」 いつの間にか、ランがユウヤの目の前にいた。 自然と落ちてたユウヤの視線に合わせるよう、ランはユウヤの前で膝をついていた。 「ユウヤは、アタシの事嫌い…?」 そのまっすぐな視線から逃げるように、ユウヤは思わず目をそらした。 「…分からないよ…嫌いじゃない、けど…好きっていうのがよく分からないんだ…」 「…アタシは好きだよ、ユウヤの事」 ユウヤの右手に、ランの手が重ねられる。 「初めはウルサイ人だって思って、次は真面目な人だなって思った…で、今は大事な人だって思ってる」 「大事な人…?」 「うん。どこにも行ってほしくない…いなくなってほしくないし、ずっと傍にいてほしい人」 一世一代の告白だといのに、さも当然といったように、ランは話す。 「僕も…まだよく分からないけど、少なくとも居なくなってほしくはない…かな」 「…良かった」 ランの手に僅かに力が入り、ユウヤもその手に、左手を更に重ねる。 不意に、ランがその左手の甲に軽く、何度もキスをした。 ユウヤはまた驚いたが、もう止めたり手を引いたりはしなかった。 「ん…」 やがてランは手の甲から指の一つ一つにキスをし、そして人刺し指を口に咥えた。 ランの口からの小さい喘ぎと僅かな水音が、部屋の中を支配していた。 「ラン、君…」 ユウヤは自身の指から感じる暖かい感触に、くすぐったさを感じ、肩を震わせる。 何度も指を曲げそうになるが、ランの口内を傷つけるかもしれないと考えると、耐えるしかなかった。 その間、ユウヤは空いた中指とくすり指、そして左手で、ランの頬を撫でる。 ランの体が小さく跳ね、思わずユウヤの指を解放してしまう。 しかし、ランはそのままユウヤの手をまじまじと見つめた。 「ユウヤって…手、綺麗だね…」 慈しむように、ユウヤの手を撫でる。 そこだけを見ると、どちらがどちらの手なのか分からない程、二人の手は美しかった。 「なんか、恥ずかしいな…そんな事言われると…」 ユウヤはそっと手を引こうとする。 だが、ランがその手を掴んで離さなかった。 そのままランはユウヤの手を、自身の首元に導く。 「ユウヤ…ユウヤの…好きに、していいんだよ…」 ランが上目づかいで、耳まで真っ赤にしながら、ユウヤを見つめる。 ユウヤはしばらく躊躇っていたが、ランの気持ちを無視するわけにもいかず、ゆっくりと胸に触れた。 柔らかな感触が、ユウヤの手を押し返す。 その感触に、ユウヤは夢中になっていた。 「っ…、…」 ランは声を上げないが、ユウヤが手を動かす度、体は震えていた。 ユウヤの手つきは拙いが、ランにとっては十分な刺激だった。 声を出すのは恥ずかしいと思っていたが、ユウヤの愛撫は終わりそうになかった。 「んっ…ゆ、ユウヤ…」 ついに我慢できなくなりランが声を上げるが、その声でユウヤは我に返った。 「ご、ごめん、ラン君…痛かったかな…?」 「う、ううん…でも、熱い…」 俯いて表情を隠したまま、ランはユウヤに抱きつき、耳元で囁く。 「…脱がせて」 ユウヤは小さく頷いて、ランのサスペンダーを外す。 それだけでランは顔から火が出そうなくらい恥ずかしかったが、ユウヤの手つきをじっと見つめていた。 ピンクのシャツのボタンを外すと、ランの素肌と、飾り気の少ないスポーツブラが露わになった。 そのブラに手を賭けようとした瞬間、ランが声を上げる。 「あ、あのっ!」 突然のことで驚き、思わずユウヤは手を止める。 「…ここじゃ、やだ、から…あっち…」 その言葉で、ようやくユウヤは、自分がまだ椅子に座ったままだったのを思い出し。 ごめんごめん、とユウヤは照れ臭そうに笑い、二人はベッドに向かった。 ランはベッドに寝転がり、ユウヤを見つめる。 横になるより前にシャツは脱ぎ去っており、後はズボンとブラだけだった。 ユウヤの手が、ランの胸に触れる。 「んっ…」 ランは身をよじらせるが、ユウヤは構わず愛撫をつづけた。 やがてユウヤは、ブラと素肌の境目に指を入れ、ゆっくりと上に引き上げる。 ランは大きく深呼吸してから、両手を上にのばし、ユウヤの動きの手伝いをした。 ブラがランの体を離れ、ランの胸がようやく露わになる。 年の割に豊かな胸に、ユウヤは釘付けになった。 ユウヤの手がランの胸を包み、指に力を加える。 「っぁ…ユウ、ヤ…んんっ…」 ランの発する甘い声に、ユウヤの本能も目覚めていく。 ユウヤは胸元にキスをし、その先端を口に含む。 「ふ、ぁっ…!」 ランの体が大きく跳ねる。 ユウヤはランにしがみつき、その感触を味わった。 ただ胸を吸うだけだったが、二人にとってその刺激は十分すぎる程だった。 「ユウヤ…ユウヤぁ…」 ランが何度もユウヤの名前を呼ぶ。 ユウヤの攻めが、止む事はなかった。 しばらくして、ランがユウヤの肩を叩く。 「どうしたんだい、ラン君…?」 ユウヤの声は、お預けをくらった子供のように、どこか残念そうだった。 ランが体を起こし、ユウヤの顔に近づいて、その首に手を回した。 「そろそろ、アタシもユウヤを好きにしたい…」 そう言うと、ランがユウヤに唇を重ねる。 突然の事に驚くユウヤ。 ランの舌が、ユウヤの口内に侵入し、舌同士が触れ合った。 「んむ、っ…!」 初めてのキスの感覚に戸惑うユウヤ。 ランはキスをしたまま器用にユウヤの上着を脱がせた。 ユウヤはランの背中に手を回し、ランも同じように、ユウヤを抱きしめる。 二人の上半身が密着し、ランの胸の感触と、その熱が、ユウヤの体に伝わった。 そして、ズボンの中で固くなったユウヤ自身も、ランに触れた。 (これが…ユウヤの…) ランは唇を離し、ユウヤのズボンに手をかける。 ユウヤの静止が聞こえたが、ランは構わずユウヤのズボンを下着ごと下ろした。 ユウヤのモノが、ランの目の前に晒される。 (凄い、本当にこうなるんだ…) 知識としては知っていても、初めて見る男性の性器に戸惑うラン。 何度も小さく跳ねるそれを、そっと手で握った。 「くっ…!」 たまらずに、ユウヤが声を上げる。 ランがその手を前後に動かす度に、ユウヤは快楽に震えた。 そんなユウヤの表情を見ているだけで、ランも体の奥が熱くなるのを感じだ。 もっと気持ちよくなってほしい、もっと気持ちよくなりたい。 その二つを満たす答えを、ランは知っていた。 「ユウヤ…最後まで、しよう…?」 ランは再びベッドに横たわり、最後に残った自分のズボンを緩めた。 ユウヤがそのズボンを脱がせる。 これで二人とも、生まれたままの姿となった。 ユウヤがランの体に覆い被さり、ランはユウヤ自身を秘所に導く。 「…本当に、いいんだね…ラン君…」 ランが小さく頷く。 ユウヤはランの導かれるままに、ランの秘所を貫いた。 「っぁ…い、たい…!」 予想していた以上の痛みがランを襲い、初めて男を受け入れたランの秘所から、血が流れる。 「ご、ごめん…離れようか…?」 「ダメ…ていうか、動かないで…!」 痛みに耐えようと、ランは必死にユウヤにしがみつく。 それでも、ランは目に涙が溜まっているのを感じた。 腕っぷしなら誰よりも強いと信じていた自分が、痛みで涙を流す事なんて、もう無いと思っていた。 その涙だけは、ユウヤには見せたくないと思っていた。 「ごめん…」 「…いいよ…アタシが、言い出したんだから…」 「…でも、やっぱりごめん…」 ユウヤの手が、ランの頭を撫でる。 その手の動きだけで、自然と痛みが引いた気がした。 ランは涙をこっそりと拭い、改めてユウヤに抱きついた。 「…ありがとう、もう大丈夫だよ」 ランは一言だけそういうと、軽いキスを交わした。 ユウヤがゆっくりと腰を動かし始める。 「んっ、あっ…ユウヤ…いいよ、ユウヤぁ…!」 ランが何度もユウヤの名前を呼ぶ。 それに応えるように、ユウヤは腰の動きを速めた。 「はぁ…っ…ラン、君…」 ユウヤもランの名を呼ぶが、少しでも気を抜いたら、すぐにでも果ててしまいそうだった。 少しでも長く、この快楽を味わっていたかった。 だが、そんなユウヤの思いはかなわず、絶頂の時が近づいてくるのを感じる。 「ダメだ、そろそろ…出そう…!」 「ユウヤ…んっ…好きに、して…!」 その言葉を聞いて、最後のスパートとばかりに、ユウヤはまた腰を激しく打ち付けた。 だが、最後の瞬間、ユウヤはランの秘所から自信を引き抜く。 それとほぼ同時に絶頂を迎えたユウヤが、ランの体を白く汚していった…… 「…ありがとね、ユウヤ」 事が終わって服を着直したランが、唐突に呟いた。 今までの事が嘘のように、いつもの姿に戻っていた。 「頭、撫でてくれたの…嬉しかったよ」 「あぁ…いや、なんていうか…」 ランとは対照的に、ユウヤはまだ夢の中にいるかのように、ぼうっとしていた。 「じゃ、アタシはそろそろ部屋に戻るから」 ランは立ち上がってユウヤの方を見ると、もう一度だけ、深くキスをした。 ほんの十秒ほどだが、ユウヤにとっては永遠に感じる程だった。 ユウヤがランの抱きしめようと、手を伸ばした。 しかし、そこでいきなりランの体が離れる。 そして、今度こそ扉に向かっていった。 「これからもよろしく、師匠!」 最後にそういうと、あっさりと部屋を出ていく。 (これからもラン君に振り回されそうだ…) そう思いながらユウヤは横になり、まだ微かに残るランの香りを感じながら、眠りについた。
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静かな神威島の昼下がり。 その中を疾走る、紅い影。 彼女の名前は、かつて世界を救った伝説のLBXプレイヤー、花咲ラン。 ある人物がここにいると聞いて、この島を訪れたのだった。 「ユぅ~ウぅ~ヤぁぁぁ~~~っ!!」 声をかけられた青年、灰原ユウヤが返事をするより前に、ランがユウヤに飛びつき、地面に押し倒す。 「痛っ…! ど、どうしたんだい、ランくん…」 「どうした、ですってぇ~…」 ランが体を震わせ、ユウヤを睨みつける。 「どうもしなかったから怒ってるんでしょうが!」 ランの拳が振り下ろされ、ユウヤの顔の横の地面を抉った。 相変わらずのランの力強さに、ユウヤは震えあがった。 感情を吐き出して幾分か怒りが治まったランは、ユウヤと共に神威島をあてもなく歩いていた。 時折、まだ痛みを気にするユウヤが、頭をさする。 「…なんでウチに来なかったの」 ムスッとした声で、ランが口を開く。 「うち、って君の道場の…?」 「他に何があるのよっ!」 またランが大声で怒鳴る。 だが、今度はため息を一つついて、落ち着きを取り戻した。 「…ずっと待ってたんだからね」 何気なく交わした、『道場に行く』という約束。 それはランにとって、とても大事だったようだ。 勿論、ユウヤもランとの約束を忘れたわけではない。 だが、ユウヤはまだ広い世界を見ていたかった。 自分の知らない世界を、知りたかった。 それがランをここまで傷付けていたという事には、気付けなかった。 「ごめん…」 「いーや、許さない。ちょっと付き合ってもらうからね」 そう言うと、ランはユウヤの手を引いて歩き出した。 道を外れた茂みの中で、ランがユウヤを押し倒す。 ユウヤのズボン、そして下着の中から、ユウヤの性器を取り出した。 「ち、ちょっとランくん、こんなとこで何を…」 ユウヤの言葉を遮るように、ランが唇を重ねる。 舌を絡めながら、右手に握ったユウヤ自身を扱く。 先ほどまでの激しい怒りとは真逆の、優しい愛撫が繰り返される。 「っ…!」 重なった唇の端から、ユウヤの吐息が漏れる。 その反応に満足したのか、ランが唇を離した。 「ユウヤ…」 ランが手に握ったユウヤ自身を垂直に立て、口に含む。 先端を、何度も舌で撫でる。 その度に、ユウヤの下腹が震えた。 「っ、く…」 歯を食いしばり、必死に耐えるユウヤ。 だが、それでもランの責めには敵わなかった。 あと少しでイく…という所で、ランの口が離れた。 「ラン…くん…」 ユウヤが息を整えながら、体を起こそうとする。 だが、ランがその肩を抑え込んだ。 先ほどの責めの間に、ランのショートパンツ、そして下着が取り去られている。 ランの秘所が、上からユウヤの性器を飲み込んだ。 「あぁっ…!」 吐息交じりの、ランの喘ぎが響く。 ランの肩にかけた胴着が、二人の結合部を隠す。 それが見えているのは、本人たちだけだった。 「ユウヤ…ユウヤっ…!」 ランが激しく腰を上下に動かす。 今までの孤独を埋めようとするかのようだった。 「ラン、くん…そろそろ、離れて…!」 遠のいた絶頂が、あっという間に呼び戻される。 だが、聞こえていないのか、それともわざとか、ランはより一層動きを速めた。 「うぅっ…も、もう…!」 そのまま耐え切れず、ユウヤはランの中で精を吐き出した。 少し遅れてから、ランも全身を震わせる。 そして、力が抜けたかのように、ゆっくりとユウヤの上に覆い被さった。 二人は服を整え、体に纏わりついた草葉を落として、茂みを後にした。 気まずい沈黙が二人を包む中、やがてユウヤが口を開いた。 「…やっぱり、僕はまだこの世界を見ていたいよ」 ランは何も言わず、ユウヤの言葉に耳を傾けてる。 「でも、いつかきっと、ランくんの道場にも行く。だからそれまで待って…」 「ヤだ。ユウヤの言う事なんか信じらんない」 ランがきっぱりとユウヤの言葉を否定する。 まだ怒っているのか、ランは視線を合わせようとしなかった。 「じゃあ、どうすれば…」 困ったように頭をかくユウヤに、ランが抱きつく。 「アタシもユウヤと一緒にいるっ」 「一緒、って…」 「どこまでだってついていくから。今度こそ逃げられないように…!」 力強く、ランの腕がユウヤを抱きしめる。 観念したかのように、ユウヤも小さく一息ついて、ランの体を抱き返した。 「分かったよ…これから宜しく、ランくん」 その言葉を聞いたランが、自分の胸の中で笑顔になっていたことに、ユウヤは気付かなかった。
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予告編 アルテミス1回戦で、優勝候補の二人組に圧勝した古城アスカ。だがその時の相手を小馬鹿にしたような戦法が、相手の反感を買ってしまう。 一人になった隙に殴って気絶させられ、トイレに連れ込まれて縛られるアスカ。そこで二人に、殴る蹴るの暴行を受ける。 相手を睨みつけながらもなす術もなく暴行を受け続けるが、その時にふたなりだという事を気付かれ――― さらにその現場に途中から、「ある人物」も乱入!? 「ふたなり少女(?)・古城アスカの受難」近日公開!